どうして薬を飲むと良くなるの?

うつ病は神経伝達物質の異常によるもの

私たちの神経にはいろいろな神経伝達物質が行き来しています。アドレナリンやセロトニンといった名前を聞いたことがあるという人は多いかもしれませんが、これらはみな神経伝達物質の名称です。そしてこの神経伝達物質の働きによって私たちは興奮したり、感動したりといった感情が出てきます。うつ病というのは、この神経伝達物質が異常に分泌されたり、または極端に少なくなることによって発症する病気です。例えば興奮物質であるアドレナリンが異常に分泌されてしまうと、いつまで経っても体の昂ぶりが収まることがなく、身体は疲れているのに脳は活発に活動するため眠れなくなります。不眠はうつ病の代表的な症状の1つです。うつ病を治療するにはこの神経伝達物質を正常な状態にすることが必要となります。

薬を服用することで神経伝達物質の量をコントロールする

うつ病などのこころの病気を発症した場合、薬を処方することによって治療することがほとんどです。どうして薬を飲むとこころの病気が治るのかというと、うつ病などになった際に処方される「抗うつ薬」といったお薬には異常に分泌された神経伝達物質の量を抑えたり、逆に極端に少ない神経伝達物質の分泌量を増やしたりする作用があります。そうして徐々に神経伝達物質の分泌量を正常な状態に戻すことによって精神状態も安定していき、最終的には完治することになるのです。しかしどの薬をどれくらい処方すればその患者さんに最も効果的なのかについては実際に処方してみなければわかりません。ですから通常の薬のように一度薬を処方した後は同じ薬を出し続けるという訳ではなく、患者さんのその時の状況によって処方する薬は毎回変化します。